農業共済新聞

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2019年1月4週号
地場産米で日本酒 - 山本合名会社

 【八峰町】八峰町八森にある山本合名会社は、創業明治34年から続く酒蔵。年間で30万本を全国各地の酒屋に卸している。
 6代目蔵元の山本友文さん(48)は、「蔵を継いだ16年ほど前は年間4万本しか売れていなかった」と話す。しかし、自ら営業へ回り販路を広げ、出荷本数を大幅に増加させた。近年は中国やシンガポールなど、アジア圏8カ国の高級料理店へも出荷。品質を保つため、低温管理されたコンテナで輸送するという。
 酒米は、八峰町や能代市二ツ井町、大潟村の専業農家が栽培したものを使用する他、自社でも「秋田酒こまち」を1・5㌶栽培。農薬や化学肥料をできるだけ使わず、品質の向上を目指す。
 また、「造酒時に余ったものを無駄にしないよう心掛ける」と山本さん。米粉を米菓業者へ、酒かすを能代市の朝場畜産で黒毛和牛の餌に利用する。
 「販路が拡大し製造量も安定してきたため、より良い品質を目指し、秋田県の農産加工品としての夢を広げられたら」と話す。
次号をお楽しみに!