農業共済新聞

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2019年2月4週号
農業に魅せられて~新規就農者の挑戦~ - 佐藤珠実さん(25)
 【秋田市】秋田市の園芸振興センターで新規就農研修を2年間受講し、同市雄和地区で水稲や大豆、ネギ、ダリアなどを栽培する農事組合法人「平沢ファーム(齊藤又右衛門代表)」に昨年就職しました。今はダリア担当として日々働いています。
 実家は非農家ですが、小さい頃からアサガオなどの植物を育てることが好きでした。農業高校を卒業したこともあり、ダリアの栽培に力を入れている同法人を就職先として希望しました。
 昨年はビニールハウス5棟、露地50㌃で「かまくら」や「ラララ」など約20品種を栽培し、4万本ほどを出荷しました。夏場に高温の日が続いたため、暑さに弱い品種は被害を受けました。また、9月には潮風害が発生し、ダリアの花や葉が黒く変色してしまいました。自然災害への対応は非常に難しいですが、病害虫など自分で予防できるものはJAや県の職員と頻繁に情報交換し、早期に対応するよう心掛けています。
 花がきれいに咲いてくれたときが一番うれしく、やりがいを感じます。手を掛けた分、実ったときに自分の頑張った成果が見えるというのが農業の魅力だと思います。傷んだり曲がったりした花は規格外となり出荷できないため、今後は少しでも多く出荷することを目標に、栽培技術を磨いていきたいです。
 秋田県は米のイメージが強いですが、ダリアやエダマメ、ネギなど米以外の作物の栽培と出荷にも力を入れています。自分もダリアの栽培を頑張り、秋田の農業を県外などに発信していきたいです。
次号をお楽しみに!