農業共済新聞

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2019年8月4週号
農業に魅せられて~新規就農者の挑戦~ - 菊地優さん(36)
 【秋田支局】今年の春に就農し、ハウス3棟8・5㌃で大玉トマトの「桃太郎8」と「りんか409」を栽培しています。
 それまでは害虫駆除を手掛ける企業に勤めていましたが、生産から販売までを一括して行ってみたいという気持ちが以前からあり、就農を決意しました。
 就農にあたり、作物や土壌状態に応じて潅水施肥を自動で行うAI(人工知能)システムを導入しました。農業の担い手が減少している今、限られた人数で大規模の栽培ができるような環境を整えなければと考えたからです。
 作業が省力化され、その分苗の管理など他の作業に力を注ぐことができています。水と肥料が一定量で供給されトマトの根にストレスがかからないため、品質の向上に期待しています。
 新規就農で経験がなく、AIシステムを使っている人も周囲にいないので、自分の判断が的確なのかどうかという不安は付きまといます。まだ1年目でこれが正解というものはないので、まずはどんどんデータを収集し、これからの栽培に生かしていければと思います。
 再来年にはハウスを3棟増設し、17㌃まで規模拡大する予定です。さらに担い手が減少していく未来を見据えて、農業体験の受け入れや雇用の場を提供するなど、農業を通して地域貢献していきたいと思います。
次号をお楽しみに!