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2018年1月4週号
地元特産「三関せり」栽培 - 高橋博美さん
 【湯沢市】2014年に「地域団体商標」として登録された「三関せり」。湯沢市三関地区を代表する伝統的な農産物で、シャキシャキ感と白く長い根が特徴だ。
 三関せりは葉から根まで全て食べることができ、捨てるところがない。栽培する同市下関の高橋博美さん(54)は「株の部分は特に甘味があっておいしい。株の周辺を天ぷらや炒め物にして食べるのがおすすめ」と話す。セリは生でも食べることができるが、最近は漬物にしたり、卵焼きやハンバーグに入れたりするなどさまざまな食べ方があるという。
 博美さんが手掛ける品種は「改良三関」。妻の由紀子さん(52)とハウスと露地合わせて15㌃で栽培し、全てJAに出荷している。11月から続く収穫作業は現在終盤だ。
 元々会社員だった博美さんは、水稲や果樹を経営する妻の実家を継ぐため2006年に就農。「農閑期の収入源を探していたところ、周りにはセリ農家が多くいて、自分も始めた」と振り返る。地元セリ農家47人で構成する三関せり出荷組合に所属し、研修会に参加してノウハウを取得した。「組合の中では若手ポジションだが、セリを栽培する一農家として、他の人に負けないよう良質生産に取り組んでいる」と話す。

 「根を『長く、太く、白く』することを心掛けて栽培している」と博美さん。「一生懸命作ったものなのでぜひ食べてほしい」と話す。

 ▽経営規模=セリ15㌃、サクランボ32㌃、エダマメ20㌃、水稲1㌶(地元の農事組合法人で管理)
次号をお楽しみに!