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2020年7月4週号
家族経営の理想を追求 - 三浦忠さん
 水稲17㌶やミニトマト9棟40㌃、メロン、ホウレンソウなどで周年栽培をする三種町浜田の三浦忠さん(39)。JA秋田やまもとミニトマト部会長を務めながら、家族とパート合わせて5人で経営の安定を図っている。
 ミニトマトの収穫作業は7月下旬から始まり、11月上旬まで続くという。年間出荷量は約12㌧で、9割以上をJAに出荷する。
 三浦さんは、無理のない範囲の家族経営で収入を確保している。「ミニトマトの規模を拡大したこともあるが、限界を見た。能力に合う経営がちょうど良い」と話す。品質低下が減収につながるため、病害虫対策としてネットや誘殺テープを使用し、農薬散布の回数を減らす工夫もしている。
 同部会事務局の奈良雄一郎営農経済課長代理は「三浦さんには、高温対策のための新しい資材や高温に強い品種で試験栽培をしてもらっている。新しいことに取り組み、町に合った技術を確立してほしい」と話す。
 家族と農業の関わり方を大切にする三浦さんは子供3人に手伝いを強制せず、「本人が望んだときには就農できるよう環境を整えたい」と表情を緩める。
次号をお楽しみに!