農業共済新聞

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2018年7月1週号
毎日・華のある生活 - 粟津喜輝さん
 【大仙市】「ダリアにゾッコンです」と話す、大仙市下深井の粟津喜輝(よしてる)さん(43)。40㌃でダリアを手掛けて、4年目を迎える。「毎日が楽しい農業を」をモットーに、自身が楽しめる農業を続けている。

 当時の県立農業短期大学で土壌肥料学を専攻した粟津さん。卒業後は就農するつもりだったが、米価の低迷など農業を取り巻く情勢の激変期にあり、両親に説得されて会社員となった。
 しかし、昔から「毎日花に囲まれる生活がしたい」との夢があったことから、農業経営への意欲が日に日に高まり3年前に就農。幼いころから父の花卉栽培を手伝っていた経験や、短大で学んだ知識を生かして栽培に取り組んでいる。  
 ダリアは高温多湿な気候を嫌うため天候によって成長具合が変わることがあるが、土壌条件は良好で最適な耕地だという。粟津さんは「手を掛ければかけるほど良い花を咲かせ、作り手の期待に応えてくれる」とダリア栽培の魅力を話す。
  昨年は5品種を栽培したが、7月の豪雨で球根に被害が発生した。「今年の栽培に使用する種球根の状態が当面の心配事だ」と話す。  
 今年は新たな2品種を含めた5品種ほどを栽培する他、露地電照栽培にも取り組む予定だ。来年はビニールハウスも建設予定だという。

 「自分が農業を続けられているのは、周囲のみなさんの助けや協力があるからです。農業を楽しむ姿を周囲に見てもらうことが恩返しと考えています」と笑顔で話す。
 同世代の農業者が少ない中、誰にも負けないきれいなダリアを咲かせたいという粟津さん。「自分が教えられた楽しい農業を実践し、意欲のある若い農業者へ伝えて行けたらと思います」と前向きだ。

 ▽経営規模=ダリアの他、水稲250㌃
次号をお楽しみに!