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2020年9月3週号
農業法人でドローン担当 安全運航心掛け - 高橋徹さん
 大仙市太田町の高橋徹さん(73)は、構成員となっている農事組合法人小神成ファームで、小型無人機(ドローン)を使用した防除を担当する。その技術を生かして個人所有のドローンによる写真撮影に熱中し、同法人による生育や圃場の管理での活用を目指す。

 同法人は2015年に設立され、水稲18㌶や大豆28・4㌶、エダマメ1・8㌶を栽培。昨年ドローンを1機購入し、それまで別集団に委託していた防除を自分たちで行うようになった。
 ドローンの担当は5 人で、高橋さんが主に操作を担う。「操作する上で、特に安全確保を心掛けている。また、散布作業はオペレーターとナビゲーターのチームワークが大切なので、乱れないように気を付けている」と話す。
 防除を担当してドローンに興味を持った高橋さんは、個人用が欲しくなり、子供たちの家族にアピール。誕生日にプレゼントされた。
 元々、写真撮影が趣味のため、農作業風景や景色などの写真や動画を撮影している。時々、近所の人から依頼されることがあるという。
 「角度をつけたり高所から撮影したりすると、今まで見たことのない写真が撮れるので周りの人たちにも喜ばれる」と高橋さん。「角館の桜や抱返り渓谷を流れる川に沿って飛行させ、テレビで見るような迫力のある動画や写真を撮ってみたい」と目を輝かせる。
 同法人では、ドローンで撮影した圃場写真の活用方法を考えているという。「真上から圃場を写すと、土質や生育状況などが色の違いで分かる。地上からもある程度は目視で確認できるが、ドローンの写真ではその違いが一目瞭然で、広範囲に確認ができる」と高橋さん。管理に生かせるよう検討している。
 同法人の藤澤博志代表(72)は「高橋さんには防除チームの要として頑張ってもらっている。何事にも向上心があり、頼りになる存在だ」と話す。
次号をお楽しみに!