農業共済新聞

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2020年9月4週号
農業に魅せられて~新規就農者の挑戦~ - 由利幸浩さん(30)
 実家に昨年就農しました。父親(幸悦さん・63歳)とは別経営で、水稲60㌃とアスパラガス23㌃を手掛けています。父親が代表取締役を務める農業法人(株式会社)で、農業機械や無人ヘリのオペレーターもしています。また、父親のドローンを使い、父親と自分の管理する水田の防除(9㌶)や農業法人から委託された除草剤散布もします。
 子供の頃から機械が大好きで、父親がトラクターで作業をするときには、就学前から近くで見ていた記憶があります。機械に関する仕事に就くため自動車整備の専門学校に4年間通い、大手ディーラーで自動車整備士として4年間働きました。
 整備士時代も、休日は農業法人で防除作業の手伝いなどをしていました。農業者の高齢化や兼業化が年々進み、防除作業をはじめさまざまな作業ができずに困っている地域の現状を痛感し、自ら担い手になるためディーラーを退職しました。その後、秋田県の未来農業フロンティア育成研修で2年間、主に水稲と農薬の勉強をしながら野菜についても学び、アスパラガスを作付けするきっかけになりました。
 アスパラガスは就農前に作付けし、株養生を経て今年初めて収穫・出荷を行いました。毎日収穫できる楽しみと精算金が毎週記帳になるので、とてもやりがいを感じます。
 自営は成果が見えやすい反面、良くも悪くも全部自分の責任になります。3年後には純利益200万円を達成し、一人前の農家になるのが目標です。
次号をお楽しみに!