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2020年10月1週号 希ら星登場者のその後③
高品質ピーマン生産に専心 - 小川清晃さん
 4年前、横手市の実験農場で栽培技術を学んでいた同市十文字町睦合の小川清晃さん(45)は、研修で習得した技術でピーマンの栽培に力を入れている。
 2018年3月に研修を終了し、同年に完成したハウス4棟で「京鈴」を栽培する。「昨年、一度に植えたら作業が追い付かないほど忙しくなってしまった」と小川さん。その経験を生かし、今年は4月に2回に分けて苗700本を定植した。
 ピーマンは1カ月ほどで収穫でき、昨年は雪が降るまで続けた。今年は周年栽培を目指して冬期間のアブラナ科野菜「アスパラ菜」栽培に挑戦するため、早めに切り上げる予定を立てている。
 ピーマンの収穫作業は朝晩2回。袋詰めは自分と外注で半分ずつ行い、全てJAに出荷する。水は1日1回、液肥は3~4日に1回、マルチの下に敷いたパイプを通して与えている。「昨年は虫害や、尻腐れなどの生理障害が出た。今年は防除や栽培管理に気を付けているため、ほとんど発生していない」と話す。
 栽培のことで悩んだときは、集荷場でベテラン農家に相談し、近くでピーマンを栽培している同世代の農家にも話を聞くなどしている。また、年に1回、ピーマン部会の見回り会の時にアドバイスをもらう。
 「作業が追い付かないときに限って、農作業以外の予定が突然入って、度々頭を抱える。自分の手に余る状況になったとき、覚悟していた以上の難しさを感じる」と話す。「栽培面積の拡大よりも、今は品質の良いものを多く収穫することに力を入れる時期だと思っている」というが、現在父親が担当している水稲栽培についても、いずれ携わっていきたいと考えている。
次号をお楽しみに!