農業共済新聞

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2021年4月4週号
農業に魅せられて~新規就農者の挑戦~ - 土門紗弥さん(22)
 高校卒業後、県の未来農業のフロンティア育成研修を受講し、2019年に新規就農しました。母や兄が農業関係の仕事をしていて身近な職業に感じていたことから、進路で迷ったときに、自分も農業をやってみたいと思ったのが就農のきっかけです。
 研修では、花き栽培を専攻しました。にかほ市にキクのメガ団地があり栽培が盛んなことや、兄が野菜を栽培しているため違う作物に取り組もうと思い、花きに決めました。
 2年間の研修を経て、小ギクの露地栽培を始めました。初年度は2万3千本ほど出荷できましたが、昨年は天候不順の影響を受け、出荷数量が減ってしまいました。露地栽培は天候により大きく左右されるということを身をもって体験したので、改めて農業は難しいと実感しています。
 今年は10㌃面積を増やし、30㌃作付ける予定です。需要のある時期が限定されるので、品目を増やして通年栽培するのが理想ですが、今は栽培スキルを高め、高品質な小ギクの収量を上げることに力を入れています。
 農業の知識が乏しく、臨機応変に対応できないので失敗することが多いですが、小さかった芽が日を追うごとに目に見えて成長していく様子に感動し、やりがいにつながっています。いずれは兄が手掛ける野菜と経営統合して、年間を通して収入を得られる状況になればと考えています。
次号をお楽しみに!