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2021年6月2週号 収入保険 保険金等受け取り①
水稲・シイタケの収入減少 - 元木徳一さん
 大仙市協和の元木徳一さん(79)は、水稲2・8㌶とビニールハウス1棟で菌床シイタケ6千床を栽培している。
 農業歴63年の元木さんは「自然を相手に農業をやっている以上、何があるか予想がつかない」と話す。水稲は水害や風害、干害を何度となく経験し、減収した。これまでは水稲共済に加入していたが、農業を営む上で、失敗を恐れず販売収入の低下を補償してくれる保険が必要と感じていたという。
 そんな中、NOSAI職員から収入保険の説明を聞き、何度もシミュレーションを受けた。「品目にかかわらず農業収入全体を補てんしてもらえるし、国の補助があるため思ったより掛金が高く感じなかった」と加入の決め手を話す。
 昨年は、水稲とシイタケのどちらも収入が減少。「米の単価が下がったことに加え、新型コロナウイルスの影響でシイタケの出荷量が減り、収入が減った」と元木さん。「NOSAI職員の対応のおかげで早期支払いとなり、本当に助かった」と話す。
 元々、稲作中心の経営をしていたが、年間を通じて収入を得られる方法を模索した結果、菌床シイタケを栽培することに決めたという。「栽培を始めて20年目だが、収入が安定しないこともある。シイタケの収入と、病気や不慮の事故による収入の減少に対応できる保険ができたのでありがたい」と説明する。「家族を安心させるためにも、自分と親しい農業関係者に加入を勧める」と話す。
次号をお楽しみに!