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2018年10月2週号
待望のワイナリー ブドウ生産に力を注ぐ - 宮舘文男さん、ヒデ子さん

 【小坂町】小坂町上向の宮舘文男さん(71)は、妻のヒデ子さん(69)と共に、ブドウを園地1・8㌶で栽培。生食用の他にワイン用も栽培し、町産のワイン生産に力を注ぐ。

 ワイン用は「小公子」と「ワイングランド」の2品種、生食用は「ポートランド」など二十数品種を栽培。宮舘さんは「収穫時期は9月10日頃から10月中旬まで。作業が分散する品種構成にしている」と話す。
 防除はもちろんだが、摘果・摘粒作業に気を遣うという。摘果作業は、特にワイン用品種に力を入れる。「日光をまんべんなく当て、登熟に影響が出ないようにする」と工夫について話す。
 生食用の「ハニーブラック」や「紅伊豆」など、「4倍体品種」といわれる粒が大きいものは、びっしりと粒が付くと実が割れてしまう。「実の付き方のバランスをよく見るようにしている。割れると商品にならないからね」と細心の注意を払う。
 今年は、花が咲く6月20日前後に低温や降雨が続き、思うように防除できず灰色カビ病が多く発生した。「実は付いているが、房が小さい。収量は例年の50%ほど」と肩を下ろす。
 宮舘さんが暮らす鴇(ときと)地区は、元々果樹地帯ではなかった。「周りからは『ブドウ栽培は厳しいのでは』との声があった」と当時を振り返る。最盛期は町全体の栽培人数が約40人、面積は15㌶あったが、現在は7人で7㌶まで減少している。

 収穫したワイン用の2品種は、自身が代表を務める「十和田湖樹海農園」で、昨年10月に完成した同町内の小坂七滝ワイナリー(髙橋竹見代表取締役社長)に共同出荷し、ワインに醸造される。「ついに小坂町でワインが完成した。感慨深いね。よりやる気が出てくるよ」とほほ笑む。
 生食用は園地の他、ハートランドマーケット(道の駅こさか七滝敷地内)で100㌘70~90円ほどで販売。リピーターからは「あの品種はいつ取れますか」といった問い合わせも多数寄せられる。
 小坂町観光産業課農林班の杉原隆広課長補佐は「栽培当初から中心となってけん引いただいている。共同出荷の際の取りまとめも行い、欠かせない存在」と話す。
 宮舘さんは「年や天候には勝てない。いつまでできるか分からない」と不安を見せるが、「良いものを作りたい情熱は持っている。無理なく夫婦のペースでやっていきたい」と力を込める。
次号をお楽しみに!