東北版4月4週号
農業に魅せられて 新規農業者の挑戦 - 三浦瑚夏さん
ハウス3棟(1190平方㍍)でアスパラガス「ガリバー」と「ハイパーウェルカム」を作付けています。収量確保と管理・収穫作業の負担軽減を目的に、ハイパーウェルカムでは枠板式高畝栽培を導入しました。お手本となる先輩農家が身近にいるので心強いです。
物作りが得意な自分の性格から、農業が合うのではと志望しました。大学卒業後、祖父の農作業を手伝っている時に、JA秋田しんせいの「新規就農者支援研修制度」を紹介されました。地元農家と同JAの施設で2年間学び、2024年に就農しました。
当地域はアスパラガス栽培が盛んで、JAアスパラガス部会の部会員は若手が多いです。私も役員を務めていて、集まりごとには積極的に参加しています。皆さん勉強熱心で栽培知識が豊富。学びが多く、情報交換が楽しみの一つです。
ただ栄養を与え、コストをかけたら良いものが作れるという確証のないところが農業の魅力です。土地の風土を踏まえ、作物にどれだけ寄り添えるかに面白みを感じます。
播種、発芽を経てしっかりした太さの苗ができるとうれしく愛着が湧きま
す。来年から本格的に始まる収穫へ向け、一本一本丁寧に育てていきたいです。
今後は、露地栽培も検討しています。まずは程よい太さで食味が良く、より多くの人から手に取ってもらえる満足度の高いアスパラガスを生産できるようになりたいです。
次号をお楽しみに!