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東北版7月2週号
苗の撮影 ハウス内環境計測 経験談 収集データ 収量増への鍵に - 瀧澤和也さん

 横手市平鹿町下吉田の瀧澤和也さん(46)は、ビニールハウス5棟(約12・5㌃)でトマト「りんか409」を手がける。楽しみながら栽培に取り組み、成果を分析して営農に励む。
 建設会社を退職し、横手市園芸振興拠点センターでの研修を2024年に修了した。就農2年目の今年は、苗の定点動画撮影やハウス内の温湿度計測など、データの蓄積と管理を行う。トマトと向き合い、丁寧に観察する時間を増やしているという。
 普段から研修の同期生や、県内外の農家から情報を収集し、より良い方法を模索。瀧澤さんは「会話や栽培環境からヒントを見付け、こつをつかみたい」と話す。経験則を参考に、間口が7・2㍍のハウス2棟では8条植えを実施。畝間を狭め、収量増を試みる。
 今後はハウスの増設や育苗に取り組み、土壌の水分量や日射量を管理できる環境モニターの設置などを計画している瀧澤さん。「変化を恐れず、栽培方法を比較検証していく。近いうちに10㌃当たり15㌧まで収穫量の増加を目指したい」と意気込む。
次号をお楽しみに!