あきた版12月1週号
洋菓子店patisserie Messoner経営 県産農産物で焼き菓子 - 藤田雄佑さん
大館市で洋菓子店「patisserie Messoner(パティスリーメッスナー)」を営む藤田雄佑さん(36)。県内外で修業を重ね、帰郷後に起業した。エダマメやリンゴなど県内産農産物を取り入れた焼き菓子を製造し、人気を呼ぶ。
藤田さんは製菓学校を卒業後、秋田市や埼玉県の洋菓子店で腕を磨いた。地元でパティシエとして働ける場を探したが、コロナ禍で断念。起業を見据え、2020年6月に大館市の地域おこし協力隊に着任した。
隊員として活動しながら支援を受け、任期中の22年12月に開店。メッスナーには方言で「おいしい」の意味を込め、愛着を持っても
らえるように名付けた。同店では地場産農産物を取り入れた菓子作りを行い、藤田さんは「素材の風味を生かすよう、塩梅を見極めている。地元食材を使い、地域の活力を底上げしたい」と話す。
「秋田犬枝豆レモンマドレーヌ」には株式会社ファーム畠山(畠山博実代表取締役、72歳)など、同市と北秋田市の農業法人で生産されたエダマメを使用する。ペーストしたエダマメを生地に練り込み、粉末で風味付けをする。
一方「秋田犬フィナンシェ~キャラメルりんご~」には、大館市中山産のリンゴを活用。傷が付いたり形が悪かったりして生食には向かない果実を、同市内の直売所「陽気な母さんの店」から仕入れる。リンゴにキャラメルを絡めて焼き、生地に入れて焼き上げる。
メッスナーに抹茶を納める同市の「蔵カフェレストラン康瓏堂」代表の森田康裕さんは「素材とおいしさに注力し、常に探求心
を持って取り組んでいる。お菓子に対する強い熱意を感じ、味と品質も確かだ」と話す。
藤田さんは店頭に加えオンライン販売にも力を入れ、県内外からの利益創出を目指す。「先日は都内で開催されたイベントに出店し、手応えを感じた」と振り返る。現在は同市内産サツマイモを使い、試作を進める。「これからも新商品の開発を通じ、秋田県の情報発信につなげたい」と話す。
▽パティスリーメッスナー=大館市桂城16、☎090(5325)4279、午前11時から午後5時40分まで、不定休
次号をお楽しみに!