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あきた版1月1週号
リンゴ「秋田紅あかり」 甘み強く大玉の晩生 - 糸屋忠範さん
 大館市中山の糸屋忠範さん(48)は、2005年に品種登録された県オリジナルのリンゴ品種「秋田紅あかり」を10㌃で栽培。主に直営の直売所で販売する。甘みの強さに根強い人気があり、リピーターが多いという。
 秋田紅あかりは大玉の晩生種で、鮮やかな紅色の果皮が特徴的だ。糸屋さんは「定植後5~6年の若木は樹勢が強いが、それ以降は弱くなる傾向がある。樹勢のコントロールが難しい品種だと感じる」と話す。
 4月下旬までに剪せん定ていを終え、手作業をせずマメコバチで授粉する。5月初旬から7月下旬まで摘果し、収穫10日前までに葉を摘んで着色を管理。10月下旬から11月上旬に収穫する。
 両親と妻の家族4人でやまよし果樹園を営む糸屋さんは、28歳から果樹試験場旧鹿角分場で2年間研修を受け、就農。リンゴ「ふ
じ」「シナノスイート」など1㌶と、ナシ「幸水」「あきづき」など1・5㌶を作付ける。
 近年は異常気象で高温が続いたり、豪雨になったりと不安定な天候に苦心する。同園では収入保険に加入し、不慮の減収に備える。収穫の適期を逃すと果肉が柔らかくなってしまうことがあり、注意が必要。成長と色付きを確認し、時期を見極めるという。
 2025年産は、少雨の影響で小玉傾向だったが、食味が良く仕上がった。糸屋さんは「収量も平年通り確保することができた。直売所で販売すると、なじみのお客さまから喜ばれた」と笑顔を見せる。
 今後は秋田紅あかりの作付け割合増加を目標に掲げる。「まだ食べたことのない方にぜひ味わってもらい、多くの方においしさを知ってほしい」と話す。併せてリンゴを使った加工品開発を目指し、農作業場を改正食品衛生法にのっとった加工場に改築した。
 糸屋さんはJAあきた北の果樹部会に所属し、3年前から部会長を務める。「果樹産地の若手生産者として、後継者不足などの問題にも取り組めれば」と前向く。
次号をお楽しみに!