こうした経験から収入保険制度への関心も高い。「自分だけでは防ぎきれない不慮の損害に対し、もしもの備えとしての安心感がある。積立金は持ち越しできるので、農家の負担も抑えられ心強い」と期待を寄せる。これまでは花きに対する補助制度がなかったことからも、収入保険加入へ前向きに検討を重ねている。
一方で提出書類の作成が複雑にならないか懸念も示す。「我が家では青色申告のパソコン入力は主に息子夫婦が行っている。得意な人に任せることも一つの方法。自分のようにパソコン作業が得意でない人もいると思うので、入力が簡便であることを願う」とし「後継者もいるので、これからも安心して営農に取り組みたいと思っている。家族と相談し、シミュレーションも試して準備を進めていきたい」と話す。