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2020年1月4週号
長ネギ・水稲 規模拡大目指す - 工藤一磨さん

 【にかほ市】「今年は雪が積もらないので、露地栽培の長ネギをまだ収穫できる」と話す、にかほ市赤石地区の工藤一磨さん(30)。例年であれば12月中旬で収穫を終え、ハウス内へ保管したものを順次出荷している時期だが、今年は暖冬で積雪もなく、1月中旬でも収穫できている。
 工藤さんは7年前に就農し、長ネギ3㌶と水稲10㌶を栽培。長ネギは夏から冬の期間で70㌧ほどを収穫し、コストコや愛知県の大手スーパー、全農などに出荷する。
 「おいしい野菜を作るための土壌とは」を考え、大分の業者へ土壌分析を依頼し、結果をもとに土壌改良や不足成分の補完などを積極的に行う。これにより、工藤さんの作る長ネギは甘く、子供でも好んで食べるという。「鍋に入れると甘くトロっとしておいしい。苦みやえぐみが少なく、シャキッとして歯切れが良いので、白髪ねぎなど生食にも適している」と話す。
 「いずれは長ネギ10㌶、水稲20㌶くらいまで増やしたい」と目標を掲げる工藤さん。昨年はいぶりがっこ用の大根栽培を試験的にはじめ、キュウリの栽培にも機会があれば挑戦したいといい、規模拡大に意欲を見せる。
次号をお楽しみに!