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2020年2月4週号
啓翁桜の産地化目指す - かづの啓翁桜栽培グループ
 【鹿角市】薄紅色の小さな花を付ける早咲きの桜「啓翁桜」。正月から卒業シーズンまで需要が高まり、出荷が最盛期を迎えている。
 栽培するのは、3法人と8個人で構成する、かづの啓翁桜栽培グループ(佐藤義隆会長=65歳)。冬場の農家所得向上につなげようと、休耕農地を利用して4年前から取り組み、現在は4㌶を手掛ける。
 啓翁桜は一定期間低い温度を経験し、温室で加温させ花を咲かせる。年間を通して気温が低い鹿角市は、他の産地より早く花を咲かせ出荷するのに適している。
 11月下旬から枝切りを始め、切った枝を温湯と薬剤で処理。開花を促進するため温暖状態に保ったハウスに20日ほど入れ、つぼみの状態で出荷するという流れだ。今シーズンは東京の大田市場に1万6千本の出荷を見込んでいる。
 佐藤会長は「今年は花芽が大きいものができた。品質をそろえて産地化を目指し、面積を拡大していきたい」と意気込む。
次号をお楽しみに!