農業共済新聞

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2020年4月4週号
自家産トマトおいしく提供 - 佐川亜希子さん
 大仙市協和稲沢地区で国道46号線から見える野菜直売所「Mother Earth」。「トマトが好き」と話す責任者の佐川亜希子さん(38)が、シートタイプに加工したトマトスープの素「TOMAMI」を販売し、話題となっている。

 TOMAMIの名前の由来は、「トマトのうまみ」を略したもの。原材料のトマトは、佐川さんの実家でもある農事組合法人「大地」が、ハウス16棟で栽培しているものを使用する。
 同じく法人で栽培したタマネギとバジルを入れ、仙北市の安藤醸造のみそや、その他、砂糖と塩で味付けしている。佐川さんは「『規格外のトマトを使って加工品を作れないか』と考えて開発に踏み切った」と振り返る。
 調理は全て直売所の一角で行い、一度スープを作った後、トレイに広げて時間をかけて乾燥させる。「TOMAMIはシートタイプのため携帯性に優れている」と話す。アウトドアやキャンプ、防災食にも適しているという。
 元々は、実家で工務店と農事組合法人の手伝いをしていた佐川さん。5年前から農業に携わっていたところ、近所で30年余り続く人気の野菜直売所が閉店となることを知り、「野菜直売所を開きたい」と思いをふくらませていた。
 オープンが実現したのは昨年7月。真っ赤なトマトの絵が描かれた建物で、元々缶詰加工場だった施設を、建築士の資格を持つ佐川さんが自ら改装した。
 直売所内には、近隣や仲間の女性農業者が栽培した新鮮な野菜、地元の山菜などが並ぶ。リピーターも多く、営業時間内に売り切れてしまうこともあるとい
う。
 「今後は、野菜直売所での野菜の品数を増やし、新たな加工品の開発を目指したい」と意気込む。

 野菜直売所「Mother Earth」▽定休日=火・土曜、営業時間=午前8時半から正午頃まで(冬は変更あり)▽SNS(会員制交流サイト)で情報発信中
次号をお楽しみに!