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2020年10月1週号 希ら星登場者のその後②
ネギ導入 軌道乗り面積拡大 - 安田公平さん
 「6年間あっという間だった」と話すのは、4年前に紹介した潟上市天王の安田公平さん(35)。当時は産業用無人ヘリコプターのオペレーター免許を取得して2年目だったが、引き続き航空防除に取り組みなが
ら、ネギ栽培にも力を注ぐ。
 初めはベテランオペレーターの指導の下、水稲と大豆の防除作業を行っていた。「普段は意識せず見ている圃場も、いざヘリを飛ばすとなると電線や防雪柵など障害物が多くあり、とても気を張って操縦してい
た」話す。現在は経験を重ねたこともあり、「適度な緊張感を持ちながら飛行させることができている」と胸を張る。
 また、4年前は野菜などの栽培に取り組みたいとしていた安田さん。希ら星での紹介後、新たにネギを作付けた。「ネギは水はけが重要なため、作付け場所の選定に苦労した」と振り返る。「収穫や出荷の際は作業量が増えるため、人手が足りないときがある。7~8月は無人ヘリ防除とネギの出荷時期が重なり、さらに忙しくなる」と話し、家族の協力を得ながら休む間もなく作業に追われる。最初20㌃だった作付面積は、現在約60㌃。軌道に乗って面積を少しずつ拡大している。
 「ネギは長雨に当たると、べと病やさび病にかかりやすい。常に天候を気にしながら、早めに防除するよう心掛けている」と安田さん。それでも、気候変動による高温は避けられず、今年はこれまでになかったほどの病虫害を受けているという。「さらに台風シーズンに入ると、強風でネギが折れる心配もあるので気を抜けない」と力を込める。
 「今年から収入保険に加入したので、今後は安心して新規作物の栽培や面積の拡大に取り組める」と意気込む。 
次号をお楽しみに!