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2020年11月1週号 収入保険加入で安心経営②
異常気象への不安を解消 - 小野淳さん
 大潟村の小野淳さん(57)は、妻と息子と3人で水稲15㌶を栽培。仲間4人で「有限会社大潟愛情米クラブ」を設立し、4人をはじめ同村や他の市町村で栽培された米を集荷して、関東や関西などに出荷している。
 収入保険はチラシを見て認識していたという。「説明会や相談窓口を知っていたが、収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)で十分だと思っていたため、行かなかった」と振り返る。
 しかし、近年の異常気象に不安を覚え、収入の減少を補償できる収入保険の加入を検討。今年に入ってから相談窓口で直接話を聞き、ナラシ対策からの切り替えを決めた。「悪天候による減収は、どうにもできない。アワヨトウの被害を受けて収量が大幅に下がったこともあるし、いつどんなことが起きるか分からない」と話す。
 国の補助があるため信頼でき、被害が無いと掛金がだんだん安くなっていくことも良い点だという。「周りには『ナラシ対策があれば良い』と言っている農家もいる。自分もまだ補償期間が始まっていないので、今後良いと実感できることがあれば、やんわりと勧めていきたい」と小野さん。NOSAIには「被害があったときは迅速な対応をお願いしたい」と話す。
 今後の規模については、「今でも2カ所に分かれている圃場を行き来するのが大変なため、今のところは現状維持で良い米を作り続けたい」と考えている。
次号をお楽しみに!