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2021年6月2週号 収入保険 保険金等受け取り③
比内地鶏 コロナで取引激減 - ㈱彩景農場

 「つなぎ融資を受け取ることができ、助かった」と話す、大館市櫃ひつ崎ざき地区の株式会社彩景農場・虻川憲一代表取締役(47歳、右写真)。主食用米7・9㌶と飼料用米7・6㌶の栽培のほか、比内地鶏1万羽と採卵鶏1万2千羽の飼育を従業員6人で行っている。
 同社では新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けた。「比内地鶏は高値で取引されるため、緊急事態宣言が発令されたことで出荷先との取引が大きく減少した」とうつむく。年間1万羽を出荷する予定で毎月約850羽を導入したが、出荷ができずに収入が大きく落ち込んだ。
 出荷が無い月もあって経費の支払いができるか不安だったという。しかし「NOSAI職員につなぎ融資の相談をしたところ、手続きから1カ月もかからず支払われ、早くてびっくりした。収入保険が無かったらと思うと怖い気持ちがあり、加入していて本当に良かった」と胸をなで下ろす。
 以前は水稲共済と収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)に加入していた同社。比内地鶏の補償は無かったため、加入前から収入保険に興味があったという。「掛金が高いと感じていたが、9回に分割納入ができることを知り、移行することに決めた」と話す。
 実際に加入して支払対象となり「信頼のおける必要な保険と感じた。周囲の農家にも勧めたいと思う」と虻川代表。「今後、水稲の規模拡大を予定している。緊急事態宣言は3回目が発令されて今年もどうなるか不安だが、収入保険に入っているので安心して農業を続けられる」と笑顔を見せる。
次号をお楽しみに!