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2021年10月3週号 白神ねぎに懸ける①
メガ団地で周年栽培 - (株)ベジレックス
 能代市轟地区で設立3年目を迎える株式会社ベジレックス(従業員16人)。同地区の園芸メガ団地にある畑約6・2㌶で、甘味が強く、太くて柔らかく、シャキシャキとした食感が特徴の「白神ねぎ」を栽培している。
 「夏扇パワー」と「元晴晩生」の2品種を手掛ける。毎年1月から作業を始め、ビニールハウス3棟を使う。夏ネギは1月中旬に、秋冬ネギは4月に、元晴晩生は5月上旬に播種。夏扇パワーは10月にも種を播く。
 気象条件によるが、自然発芽は20日程度。育苗器内では6日程度で発芽するという。6月下し、7月中旬からは夏ネギの収穫が始まる。収穫と同時に、次作の播種や定植を行う周年の栽培体系で取り組む。
 同社の石川優生専務取締役(23)は「育苗時点での発芽率を高める努力をしている。苗床の温度管理、適度にむらのない水分管理に重点を置く。肥料の配合割合を変えて、ネギにとって最適な割合を研究することが大切だ」と強調する。
 病害虫防除を行い、除草剤を減らしながら、初期段階での除草に力を入れることを忘れない。「安全で安心して食べられる品質の良い農産物を生産することが目標」と話す。
 「おいしいネギに仕上げるためには、土作りが基本になる。水はけが良く、根を張りやすい状態に土を作ってあげる。あとは自然に任せて、太陽の光を浴び、光合成をして、雨で根から栄養分と水分を吸い上げ、おいしいネギになるのが理想」と石川専務。通常の施肥以外に糖、イースト菌、バチルス菌を散布して土壌改良に取り組んだ。さらに簡易暗渠で排水効率を高めて、肥沃な畑に仕上げた。
 出荷するときには、葉の部分を傷つけないよう余計な皮をむく。奇麗に仕上げるため、細心の注意を払う。JAあきた白神営農部営農企画課の佐藤重樹課長補佐は「ベジレックスは毎年、高品質な白神ねぎを出荷してくれる。今後も白神ねぎ発展のため、継続して頑張ってほしい」と期待する。
 「毎日、畑に行くと元気なネギ、おいしそうなネギが何となく分かってきた。元気がないネギは何が欲しいのか、何の生育サポートをしてやればいいのかを見極め、適切に対応するのが課題だ」と石川専務。「先輩農家のアドバイスなどをいただき、ここまで頑張ってこれた。非常に恵まれた環境で仕事ができている」と話す。さらに研鑽を積み、栽培に努力したい考えだ。  
次号をお楽しみに!