農業共済新聞

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2022年4月4週号
食料支援に貢献 - フードバンクあきた
 秋田市土崎港西地区の一般社団法人フードバンクあきたでは、各家庭で余った食料や企業で売り物にならない食品を回収し、支援を必要とする個人・団体へ提供している。
 同法人によると、県内の食品ロスは、全国の中では多いという。一方で、食事をせずに学校に行く子どもや貧困の高齢者が年々増えている。林多実代表理事(60)は「食事だけでなく、体育着を入れる袋すら買えないなど最低限の準備ができない家庭がある。そんな家庭がなくなることを願って支援している」と話す。
 集まった食品は、社会福祉協議会などの行政を通して届けている。昨年度は、1月までに863件・17㌧ほどを提供した。
 また、昨年の12月には、東北6県のフードバンクで「東北フードバンク連携センター」を開設。食品の流通など、県を超えた協力体制を築き活動している。
 林代表は「食料支援が必要とされない世の中になってほしいが、現実はかなり厳しい。要請がある限り、積極的に支援したい」と意欲を見せる。
次号をお楽しみに!