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2022年6月3週号
加入は従業員守る責務 - SATORUファーム

 大仙市大曲の株式会社SATORUファームは、昨年から収入保険に加入している。水稲49㌶と大豆2㌶、ビニールハウス2棟12・5㌃でイチゴを栽培するほか、昨年からダイコン約3㌶を作付ける。
 昨年、米価が下落し、収入が大幅に減少。伊藤悟代表(69)は「ここまで下がるとは思ってもいなかった」と振り返る。
 NOSAI職員に相談したところ、申請から1カ月ほどでつなぎ融資を受け取り、資材代などの支払いに充当することができたという。「国の水田活用の直接支払交付金などは年末以降に支払われるため、収入が減少した場合はつなぎの運転資金が必要だ。つなぎ融資は以前から魅力的だと思っていたので、実際に受けられて助かった」と笑顔を見せる。

 元々、伊藤代表は水稲共済と大豆共済に加入していたが、法人化するタイミングで収入保険に移行した。「法人化で経営規模が拡大し、収入も増えていく中、補償限度が9割の収入保険に加入すれば安心して営農ができると考えた」と話す。農業法人は従業員の生活に対して責任があるため、加入に迷いはなかったという。
 今年は飼料用米の作付け拡大を予定する。「収入保険の力を借りながら、安定した経営を目指していきたい」と伊藤代表。「今後は、原料の生産だけでなく自分たちでも加工に取り組み、付加価値の高い製品の生産をしたいと考えている。消費者に喜んで食べてもらえることを励みに頑張りたい」と力強く話す。
次号をお楽しみに!