農業共済新聞

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2022年12月2週号
比内地鶏でシフォンケーキ - ふみきり野Cafe
 秋田内陸線の車両が走る景色を見ながら喫茶を楽しめる北秋田市川井の「ふみきり野Cafe」。オーナーの加藤由美子さん(52)が「比内地鶏」の卵を100%使用したシフォンケーキを製造・販売し「しっとりふわふわした食感で口溶けが良い」と好評を得ている。
 ケーキは、ふわふわ感を出すことを意識して製造している。由美子さんは「砂糖の加え方と温度管理に細心の注意を払い、メレンゲを壊さずに生地と合わせる工夫をしている」と話す。小さな子どもも安心して食べられるように香料や保存料、着色料を使っていない。「母親が子どもに食べさせたくなるような味」を追求しているという。
 材料の卵は夫の吉弘さん(68)がカフェの敷地内で年間3千~4千羽飼育する比内地鶏のものを使う。由美子さんは「規格外となり、出荷できなかった卵を捨てるのがもったいない。味が濃厚でおいしい比内地鶏の卵を生かした商品を作って提供したかった」と振り返る。
 種類は、たまご、ひき茶、マーブル、バナナの四つ。キャラメルなど期間限定の味も販売している。1カット(税込み180円から)または1ホール(税込み1400円から)でテイクアウトできるほか、税込み480円のシフォンケーキプレートを店内で食べることができる。
 カフェは2013年にオープン。シフォンケーキだけでなく、旬の食材を使った料理を提供している。敷地内では比内地鶏に加え、羊やヤギも飼育。羊との触れ合い体験ができるほか、4~7月に敷地内のビニールハウスで花苗を販売するなど飲食以外の部分も充実している。
 「県外の若者が帰省したときに『ふみきり野Cafeに行こう』と思ってくれたらうれしい。コロナ禍でも営業し続けたい」と由美子さん。「おいしい商品を提供するため、今まで以上に研さんを積みながら、イベントを通して地域の活性化につなげたい」と話している。
次号をお楽しみに!