農業共済新聞

トップ > 広報活動 > 農業共済新聞 東北版5月2週号
東北版5月2週号
牛ふん堆肥の加工場を増設 - 美郷町堆肥センター
 美郷町千屋地区の株式会社美郷の大地「美郷町堆肥センター」は、牛ふんを堆肥化して販売する。加工施設を増設し、4月下旬から稼働させた。年間の堆肥生産量を1.4倍に増やすことで、循環型農業を推し進めている。
 同センターは2007年に開業。近年は畜産農家の大規模化で稼働率は100%を超え、一部の牛ふんは町外の施設に受け入れてもらっていた。
 家畜頭数の増加に対応するため、国と県の補助金を活用し、約3千平方㍍の木造平屋建ての発酵貯蔵棟を増設。県農業公社が事業主体となって昨年度完成した。同町役場農政課農業振興班の佐藤恭平主事は「建設前に畜産農家にアンケートを取った。畜産農家数は減少傾向にあるが、増設するなら頭数を増やすという意見が多かったため増設した」と振り返る。

 さらに自走式撹かく拌はん機を導入。農家が運んでくる牛ふんともみ殻を1日1回かき混ぜて発酵を促す。作業効率が良く、約50㍍の距離の攪拌作業は、ホイールローダーで1時間半かかるところ、5分で終了する。
 照井正樹取締役センター長は「この機械の導入は県内初で、全国でも数台しかない。運転席はキャビンで密閉され、高性能フィルターにより牛ふんの臭いは全くしない。快適で作業がはかどる」と話す。
 攪拌後は表面の30㌢が発酵しやすく、40日ほど作業を続けることで堆肥になる。雑草の種子が牛ふんに混ざって運ばれてくることもあるが、種子は熱に弱いため、全体を60度に保つことで除去しているという。
 同班の髙塚剣班長は「肥料などの資材が高騰する中、堆肥を使うことで農家の経費負担が軽減される。堆肥で農作物のおいしさや収量が増えることをアピールしていきたい。これからも循環型農業を進め、農業の発展を推進していく」と前向きだ。
次号をお楽しみに!