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あきた版6月1週号
手厚い補償内容に満足 - 石田義彦さん

 水稲5・9㌶とソバ60㌃を栽培する大館市長木地区の石田義彦さん(67)。制度が開始した2019年から収入保険に加入し、地域の活性化に向けて尽力している。
 石田さんは制度開始時にNOSAIの役員を務めていた。今までにない新しい保険で多少の不安はあったが、普及推進の一助になればと思い、加入を決めた。
 昨年は長雨による日照不足で、水稲とソバに被害を受けた。特に水稲はいもち病が発生し、収入は6割以上減少。つなぎ融資を申請し、NOSAI職員の迅速な対応で早期に受け取ることができた。石田さんは「農機具などの修理代金を滞りなく支払うことができ、とてもありがたかった」と振り返る。
 今年は加入5年目で、加入当初の不安は大きな安心へ変わったと実感している。「以前加入していた水稲共済に比べ、収量の減少だけでなく、米価下落などにも対応できる素晴らしい保険。ここ数年
大変助けられている」と喜ぶ。
 さらに「病気やけがによる収入減少にも備えられるので、安心して営農に取り組むことができる。自身の収入実績を基に、補償限度額を最大9割に設定できるのも魅力的」と評価する。
 石田さんは土作りに力を注ぐ。趣味で飼っている馬の堆肥を圃場に施す。化学肥料の散布と違い即効性はないが、じっくり時間をかけて土壌改良し、収穫量を増やしていくという。
 現在、同地区では約20㌶で基盤整備事業が行われ、24年に完了する予定だ。個人経営のほか、20年に立ち上げた農事組合法人樹海ファームの役員兼作業員として、忙しい日々を過ごす。今後は順次整備された圃場で水稲やネギを栽培するほか、ハウス12棟で野菜作を計画している。
 「いずれは地区内全ての農地を法人で管理していきたい。少しでも耕作放棄地を減らし、農業で地元を活性化させるのが目標」と意気込む。
次号をお楽しみに!