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東北版11月4週号
廃校を活用「そば処・石沢学校食堂」 地域盛り上げたい - そば処どころ・石沢学校 食堂

 由利本荘市の「そば処・石沢学校食堂」では、地産地消の推進と地域を盛り上げようと特産「石沢そば」を提供する。耕作放棄地解消を目的に栽培された、地場産ソバを使用。閉校した小学校校舎の食堂と調理場をそのまま利用する。化学調味料を一切使わない手作りのメニューが好評で、にぎわいを見せる。
 食堂は尾身一人代表(60)が、農事組合法人石沢そば郷里の会(井島市太郎代表=79歳、構成員130人)と共に地域活性化を目指して立ち上げた。2022年8月にオープンし、同法人の構成員や元給食調理員など10人ほどで運営する。客層は地元住民が主だが、地域外からもソバ好きな人が訪れるという。
 石沢そばは、風味の良さとコシの強さが特徴。食堂では喉越しの良い二八そばで提供する。つゆは昆布やトビウオ、厚切りのカツオ節
「宗田節」などでだしを取り、濃厚に仕上げる。尾身代表は「お客さんの『おいしかったよ』の声が何よりうれしい」とほほ笑む。
 同法人では耕作放棄地の解消を目指し、11年からソバを作付け。4月下旬から5月上旬に播種し、7月に収穫する夏ソバと7月

上旬に播種し、10月に収穫する秋ソバを生産する。「階上早生」を今年は約130㌶作付けたが、8月の大雨で湿害が発生。明渠や弾丸暗渠で対策していたものの、10㌃当たりの収量は30㌔にとどまった。
 ソバの乾燥調製は、風味が損なわれないよう低温で時間をかけて行う。井島代表は「収量が減少したのは残念だが、自信を持って生産したそば粉の普及に期待を寄せている。食堂と郷里の会とで歩調を合わせ、共に頑張っていきたい」と話す。
 食堂では年末に向けて、年越しそば2人前1パックを千円(税込み)で販売予定。尾身代表は「一年の締めくくりに石沢そばで笑顔になってほしい。店内のスペースを活用し、今後もたくさんの人がつながるコミュニティー創出の場にしたい」と展望を話す。 
次号をお楽しみに!