あきた版2月1週号
エゴマやキキョウで加工品 新たな特産作りたい - 阿部昌子さん
八峰町峰浜水沢の阿部昌子さん(63)は、夫の幸樹さん(64)と共に「阿部農園」を営む。水田20㌶を管理しながら、加工グループ「ぬくもり工房(会員6人)」の代表を務める。エゴマやキキョウなど地域の農産物を生かした商品作りに力を注ぐ。
八峰町峰浜地区では、エゴマは多くの家庭で栽培される身近な作物だ。ぬくもり工房では食用油「はっぽう美人オイル」を製造し、搾油後に残るエゴマの実を菓子作りに活用した。町内産「あきたこまち」と一緒に焼き上げたせんべい「えごまおこげ」を昨年発売。素朴で香ばしい味わいに仕上がり、手頃な地元土産として評判を呼んでいる。
また、町特産の生薬として出荷されるキキョウの根に着目。阿部農園で収穫したあきたこまちに規格外品を混ぜて炊いた「阿部さん家のおかゆ 桔梗根入り」を開発した。昌子さんは「簡単に食べられるレトルト品なので、体が弱ってい
る時の食事や、お見舞いの手土産としても重宝されている」と話す。
商品化に当たり、株式会社秋田県分析化学センターに試験を依頼し、調査結果を確認。併せて製造から1カ月ごとの食味を自身で食べ比べた。その上で賞味期限を決めるなど、妥協を許さない。 ほかにもキキョウの根を多くの方が手軽に楽しめるよう
「KIKYOGENMAICOFFEE」を販売する。根とあきたこまちの玄米をブレンドして焙煎。カフェインが含まれず、食品添加物不使用で体に優しい。いずれの加工品も町内の産直施設「おらほの館」で取り扱う。
「八峰町は日本海に面した雄大な海岸線を持ち、世界自然遺産白神山地の玄関口で魅力が満載。水が奇麗で作物もおいしく
育つ。この町で営農できることはとても恵まれている」と話す。昌子さんは「峰浜産直会(渡邊真由美会長、会員69人)」の副会長として運営に尽力する。
幸樹さんは「自分の家の仕事に加えて、さまざまな活動をよくやっていると思う。これからも地域のために頑張ってほしい」と活動に理解を示す。
農村が活性化し、女性農業者が元気に農作業を続けられる環境づくりを実践する昌子さん。「町をPRし地域を盛り上げるために、新たな特産品やお土産品を作りたい」と新商品の開発に意欲を見せる。
次号をお楽しみに!