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あきた版2月3週号
黒毛和牛繁殖環境改善を重視 体調の管理徹底 - 細谷清俊さん
 大仙市清水の細谷清俊さん(47)は、黒毛和牛繁殖経営の3代目。発酵粗飼料(WCS)用稲を生産して給与するほか、畜産農家の依頼を受け、人工授精などを手がける。来年開催される第13回全国和牛能力共進会への出品を目指して、牛舎環境を整備し子牛の発育向上にまい進する。
 家畜人工授精師、家畜受精卵移植師などの資格を持ち、JA秋田おばこ畜産部会の役員を務める。畜産農家から依頼を受けて人工授精を行うほか、去勢や予防接種を補助したり、市場へ子牛を運搬したりする。
 細谷さんは現在、親牛40頭、子牛18頭を飼養し、年間二十数頭を出荷する。農事組合法人ドリームコントラクター中仙の構成員としてWCS用稲を生産。親牛には稲WCSとイタリアンライグラスやオー
チャードグラスなどを混ぜたものを、子牛にはチモシーを与えている。給餌は午前5時ごろと午後4時ごろの2回行う。
 事故防止のため、牛舎遠隔監視カメラを導入する。750平方㍍の牛舎中央部分には縦一列に、7カ所カメラを設置。映像はスマートフォンに表示され、牛の体調や出産間近の母牛の様子などを確認する。
 夏場の暑熱対策として、霧を噴出する装置を設置。午前8時から午後6時まで分置きに5分間噴霧する。併せて換気を重視し、牛舎の前後入り口上部にファンを取り付けた。空気の滞留を防ぐ。
 牛床にはもみ殻を敷き詰め、20日~1カ月周期で交換。細谷さんは「換気することでもみ殻が乾燥した状態を保ち、病気にかかりにくくする。牛の生活環境改善は、順調に種付けが進むことにも通じる」と話す。
 同JA営農経済部畜産課の大山良和課長は「飼育の丁寧さが子牛の健康状態や毛づやに現れている。今後も高品質を維持しながら安定した出荷をしていただきたい」と期待を寄せる。
 県有種雄牛「勝優久」の産子は、短い肥育期間で優れた枝肉が期待できる。細谷さんは来年8月に開かれる第13回全国和牛能力共進会への出品を見据え、産子を育成する。「父(清志さん、74歳)のアドバイスは参考になり、周囲には同世代の畜産農家が多く、相談もしやすい。今後も畜産振興に向け協力していきたい」と意気込む。
次号をお楽しみに!