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あきた版9月3週号
立ち作り栽培省スペースで可能 高糖度のメロン追求 - 細川忠通さん、忠廉さん

 大潟村の細川忠廉さん(51)は、父の忠通さん(76)と共に水稲約14・5㌶、ハウス4棟でトルコギキョウを作付けする。さらにハウス3棟でメロン「アムスメロン」「秋田甘えんぼ」を手がける。「立ち作り」の栽培方法で、糖度16度と甘みの強い果肉作りに取り組む。
 今年産ではアムスメロンは2月28日に播種し、4月13日に定植。5月18日からミツバチで授粉させ、収穫は7月8日から2週間程度行った。
 秋田甘えんぼは4月1日に播種し、5月1日に定植。28日から授粉させ、7月28日から3日間ほどで収穫を終えた。細川さんは「今年は晴れの日が続いたおかげで、糖度が高く仕上がった。3㌧ほど出荷できた」とほほ笑む。
 地ばいさせる慣行栽培ではなく、立ち作りに力を注ぐ。1株に実を1個だけ残し摘果する。支柱を立て、ひもでつるを立たせ実をつるす。満遍なく日光を浴びせられ、省スペースで生産できる。誘引作業な
どは手間がかかるが、甘みが凝縮するという。
 病害虫対策にも細心の注意を払う。薬剤散布しなければ必ず発生する「つる割病」「うどんこ病」。授粉の2日前に1回、ミツバチが去ってから1回、さらに2週間後に1回防除を行う。「この間隔だと病気が付きにくい。伝染性なので、毎年気を付けている」と話す。
 また、細川さんや同村産のメロンを使用し「メロンタルト」を製造する日南工業株式会社大潟村加工センター。規格外を買い
取って加工したジャムと、しっとりとした食感のタルト生地が織り成す豊かな風味が好評だ。7月から9月末ごろまでの期間限定商品。昨年は1万9千個ほど売れたが、今年は8月末時点で約3万2千個の売れ行きだ。道の駅おおがたに併設される「産直センター潟の店」などで販売され、人気を博す。
 同社の下間佳子次長は「全て手作業なので大変だが、待っているお客さまのために、頑張って作りたい。今後も村内産の農産物を活用し魅力を伝え続けたい」と話す。
 収入保険に制度開始初年から加入する細川さん。「毎年安心して農作業に打ち込める。これからも品質の高さを追求したい」と意気込む。
次号をお楽しみに!