あきた版3月1週号
冬にハウスでトマト コスト配慮し経営 - 農事組合法人 種沢ファーム
水稲37㌶や大豆17㌶、エダマメなど野菜約5㌶を手がける秋田市雄和種沢の農事組合法人種沢ファーム(構成員43人)。6㌃で施設栽培する中玉トマトは現在、収穫期を迎え、冬の収入源の柱となっている。自動灌水システムやもみ殻を燃料としたボイラーを活用するなどコストに配慮した経営を心がける。
栽培品種「フルティカ」は高い糖度が特徴。通常で6~8度、高い時は10~11度になるという。加藤善隆代表理事(71)は「春が近づき、昼夜の寒暖差が大きくなると甘みが増す。また、株がある程度長くなると、株を伸ばさず実に糖分を蓄えようとして、さらに甘くなるといわれている」と説明する。
週に2~3回、多い時では100㌔ほどを出荷。西武秋田店では300㌘入り501円、Aコープ大正寺やJA秋田なまはげ直売センター「いぶきの里」などでは250㌘入り400円(ともに税込み)で販売する。
いぶきの里のスタッフの山平麻奈さんは「地場産トマトは冬にあまり流通していないので、人気がある。リピーターが多く、3~4袋まとめ買いする人もいる。これから糖度が高まり、出荷量もさらに増えてくるので期待している」と話す。
9月に定植すると下部から順番に15回ほど花が咲いて実がなり、収穫は1~5月まで続く。芽かきを定期的に実施。コナジラミが付きやすいため、3週間に1回ほど防除する。
給水と施肥は自動灌水システムを活用。地下水に窒素やリン酸、カリを含む水溶性粉末肥料を混ぜ、1日4回、約40秒ずつチューブ
を通して各株の根元まで流れる仕組みだという。
また、副産物のもみ殻はボイラーの燃料に使用してハウス内を常に保温。最低室温を13度に設定し、下回った場合はさらに自動で加温機が動く。もみ殻は1シーズンで32㌧ほど使用し、暖房費の節約に努める。余ったもみ殻やボイラーから出る燻炭を畑にまいたり、燻炭を販売したりするなど資源の有効活用を図る。
種沢ファームでは、光合成の促進を目的として炭酸ガスを地下水に混入させる機械を試用。さらなる品質向上が期待される。加藤代表理事は「昨年は売り上げが150万円ほどだったが、200万円を目指している。限られた面積でさら
に売り上げを伸ばす方法を模索したい」と話す。
次号をお楽しみに!