あきた版1月1週号
水稲「つぶぞろい」 高温耐性やや強く多収 - 堀井正さん
粒が大きく、程よい粘りと柔らかな食感が特徴の水稲「つぶぞろい」。由利本荘市岩城内道川の堀井正さん(74)は昨年、つぶぞろい3・5㌶と「ひとめぼれ」3㌶、「サキホコレ」90㌃を作付けた。稲作のほか、ミニトマトやスナップエンドウ、サヤエンドウをハウス4棟で栽培する。つぶぞろいを使用農薬の成分回数を半分以下に抑制した「あきたecoらいす」として出荷し、丁寧な管理で良食味米作りに励む。
つぶぞろいは県が初めて開発した晩生の銘柄米品種。2014年に品種登録され、15年産から販売に取り組む。高温耐性がやや強く多収性で、近年発生する夏の高温でも安定した高品質米が生産できると期待されている。JA秋田しんせいは、26年産で管内全体の作付面積の15%を目指し、推奨している。
堀井さんは多収性に魅力を感じ、15年に導入した。毎日の圃場巡回を徹底。追肥のタイミングを見極め、倒伏防止と食味向上を図る。適期の草刈りでカメムシ対策も行う。「基盤整備が行われていないため、畦畔は傾斜面が多い。平地に比べ、倍以上の労力がかかり大変だ」と苦労をにじませる。
猛暑に見舞われた24年産は乳白粒が見られ、収量にも影響。25年産は水管理に一層気を配り、圃場が湿った状態を保つよう心がけた。10㌃当たり平均収量は600㌔で、
全量1等米だった。「高温でも収量を確保でき、高品質に生産できる品種だと実感している」と話す。
初めて食べた時、おいしさに驚いた堀井さん。「炊き上がりの見た目も良く、周囲の評判も良い」と食味に自信を持つ。作付け当初から同JAが開く「プレミアム実証米選考会」に出品する。過去5度入賞し、最高位は2位。1位を目標に挑戦を続ける。
今年、就農5年目を迎える孫がつぶぞろいの作付けを始めるという。堀井さんは「おいしい米作りのコツを現場で伝えていきたい」と今年産の稲作に気合が入る。
次号をお楽しみに!