農業共済新聞

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2018年7月4週号
農業に魅せられて~新規就農者の挑戦~ - 見上隆太さん(35)

 【能代市】「子どもに安全でおいしいものを食べさせたい」という思いから、減農薬・減化学肥料を心掛けてキャベツ作りをしています。ネギを中心に栽培する父と経営を分けて4年目を迎え、妻(はづきさん=26歳)と二人で農作業に励んでいます。
 もともとは東京の秋田料理店で板前として働いていましたが、仕入れで築地市場に行き、野菜を目にするたびに実家の農業を継ぎたいという気持ちが大きくなり、就農を決意しました。  
 当初は分からないことだらけでしたが、農業関連の参考書を読んだり、親や周りの農家、JAの営農指導員に栽培技術を教えてもらったりしながら規模を拡大してきました。食の安全を一番に考え、害虫が嫌う成分を含む黒酢や木酢液、トウガラシなどを使って防除しています。作業効率とコストも考え、農業用鉄コンテナを使って収穫しています。
 現在、初夏取りキャベツ(6月上旬~7月下旬)1㌶、秋冬キャベツ(10月~12月)3㌶に加え、ネギを30㌃ほど栽培しています。キャベツは価格の変動が大きく、そこが魅力であり怖いところでもありますが、出荷量の半分程度を契約栽培にするなどしてリスク管理をしています。  
 今後は、キャベツやネギを作る若手農家数名で30㌶ほどのメガ団地を作り、冬期間の出荷量を増やしていく予定です。将来的には6次産業化を視野に入れてカット野菜などの加工場を作り、地域の雇用を生み出していきたいと思っています。

次号をお楽しみに!