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2021年11月1週号
動画共有サイトでシイタケの魅力発信 - レンチナス奥羽ISE
 菌床シイタケをビニールハウス9棟で栽培し、年間75㌧を生産している八峰町峰浜石川のレンチナス奥羽ISE(従業員10人)。伊勢隼人代表(35)は栽培管理に取り組む傍ら、動画共有サイト「ユーチューブ」を利用して、シイタケの魅力と調理方法を発信している。

 ユーチューブには、伊勢代表、従業員の高木龍治さん(35)と米森智明さん(38)の3人が「レンチナス奥羽のしいたけCOOKING」というチャンネル名で投稿する。1週間に1回、3本撮りして編集後に週2~3回の割合でアップロード。現在までの投稿は40本を数える。
 取材当日は白米とシメジ、卵、ベーコン、ニンニクを合わせた料理「鉄板ガリバタきのこイタ飯」を調理。取りたてシイタケをメインに、シメジを加えたキノコたっぷりの一品を作った。調理台には菌床シイタケを置き、シイタケを際立たせる工夫もしながら、楽しく収録をしていた。
 伊勢代表は「レシピは仕事が終わってから、全部オリジナルで考える。料理の研究は毎日している」と話す。
 当初の目的は、自分たちの栽培方法を発信することだった。しかし、シイタケが優れた健康食材ということを広く知ってもらいたいと思い、料理好きだったこともあってクッキングチャンネルとして開設。「幅広い年齢層に見てほしい」と話す。
 シイタケの種菌は「北研902号」という品種を使う。肉厚でしっかりして、食感の良いのが特徴だ。年間15万菌床を製造。ビニールハウスの内部に断熱材や内張りを施し、温湿度を管理して栽培する。
 「シイタケに傷が付かないよう奇麗な商品を作りながら、安定出荷と品質管理には細心の注意を払うことが重要」と伊勢代表は話す。
 出荷先はJAのほか、県内でスーパーを店舗展開している「いとく」で、能代市内の4店舗に納品する。シイタケ栽培に詳しいJA秋田やまもと営農部の北部営農センター伊藤佑介係長は「ユーチューブを通じてシイタケの魅力を発信してもらい、峰浜地区のシイタケ栽培のさらなる発展に向けて頑張ってほしい」と期待を込める。
 伊勢代表は「今後、レンチナス奥羽シイタケのブランド化を目指し、市場の動向を見極めて生産数を増やしたい。ユーチューブで知名度を上げ、峰浜の仲間と協力しながら、シイタケ栽培に尽力していきたい」と意気込む。
次号をお楽しみに!