農業共済新聞

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2022年12月2週号
剣道の面を模したもなか - 酒と菓子の店おおくぼ

 大仙市角間川地域にある「酒と菓子の店おおくぼ」は、明治41(1908)年創業の菓子店だ。地元で長く愛され続け、現在は店主の大久保勉さん(71)が妻や息子と共に経営。大久保さんが考案した「最中剣道の街」は、角間川銘菓として人気が高い。
 このもなかは同地域で昔から盛んだった剣道の面の形を模している。大久保さんは「角間川といえば剣道というところから着想を得た」と振り返る。角間川小学校では昭和の頃から現在に至るまで、伝統の活動として「木刀振り」を行い、剣道に親しんできたという。
 もなかの皮は石川県の加賀種食品工業株式会社に製造を委託。香ばしくて軽い食感を楽しむことができる。あんには横手市の株式会社佐藤良吉商店の生あんこを使用。あんは味を左右するため、大久保さんが丁寧に練って仕上げている。
 「以前は甘いあんが好まれていたが、最近は控えめな甘さが好まれている」と大久保さん。「砂糖には防腐効果があるため、甘さを控えながら日持ちさせるのは難しい」と苦労を話す。

 商品はふるさと納税の返礼品に採用されているほか、月刊誌「剣道日本」のオフィシャルサイトで販売。昇段試験の合格記念やスポーツ少年団の卒団記念など、剣道関連の記念品として購入されている。また、県外百貨店のもなかフェアのほか、コロナ前には魁星旗争奪全国高校剣道大会に出店。県内外でもなかの宣伝に努めてきた。
 味は小豆とごまの2種類。注文は電話やホームページ(HP)の問い合わせフォームで受け付けている。大久保さんは「インターネットを活用して全国に菓子を広めていきたい。地元はもちろん、より多くの人に愛される店をこれからも目指していく」と意気込む。
次号をお楽しみに!