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あきた版12月1週号
栽培から加工・販売まで キクイモで健康増進 - ㈱メディカルファーム仙北

 キクイモの栽培から加工・販売まで取り組む仙北市田沢湖の株式会社メディカルファーム仙北。吉田弘美代表取締役(70)は同市の地方創生特区プロジェクトの一環として、糖尿病や高血圧の予防効果が期待されるキクイモの消費拡大に努めている。
 東京都で生まれ育ち、予防医学指導士の資格を持つ吉田代表。未病(健康と病気の中間の状態)対策やアロマの情報を調べていた時、美郷町オリジナル品種で白いラベンダーの「美郷雪華」に興味を引かれ、2015年に同社を立ち上げた。その後、キクイモの未病に対する有用性を知り、秋田市の農家・斉藤善秀さんから栽培のノウハウを学んだ。
 キクイモは、でんぷんを含まないため低カロリーで、主な成分は「天然のインスリン」と呼ばれるイヌリンやカリウム。水溶性食物繊維も豊富で、高血糖や高血圧、肥満などの予防に効果が期待されている。

 今年は40㌃で栽培。5月中旬に植え付けし、収穫は花茎が枯れた11月上旬ころ。吉田代表は「畝を作って作付けしても、畝とは関係ない場所から生育してしまう。実も状況によっては、1㍍以上掘り起こさなければならない」と苦労を話す。
 さらに、洗って保管すると1週間ほどしか持たず、長期保存が難しいため、泥付きのまま保存するという。「多年草で丈夫なため、栽培は簡単だと聞いていた。実際は手間のかかる作物だったが、収穫したキクイモは驚くほど甘くておいしかった」と話す。
 商品は「いぶり菊芋パウダー」「いぶり菊芋チップス」「いぶり旨辛
味噌」「ponponきなこ棒」の4種類。生食でもいいが、秋田の商品として差別化するため「いぶし」を加えた。JR田沢湖駅(仙北市) 前の物産館田沢湖「市」などに卸す。

 加工する際は、皮に多くの雑菌が付着しているため洗浄が重要になる。泥を落として高圧洗浄した後、いぶしてスライス。電解水で洗浄し、さらに水洗いと洗浄を4回繰り返す。14時間じっくりと乾燥させ、パウダーやチップスに加工する。
 購入した客は「いぶり菊芋パウダーを飲み続けたところ、健康診断の数値が改善されてきた」と話す。
 今後について吉田代表は「現在の生産体制では数量が確保しづらくなってきた。市外から人を呼び込み、生産体制を拡充しながら、キクイモの消費拡大につなげていきたい」と話している。
次号をお楽しみに!