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あきた版3月1週号
排水性良い園地で 農薬・化肥を抑制 - 藤原正宏さん、晴菜さん

 両親から譲り受けた園地で、リンゴやスイカの栽培に励む横手市雄物川町の藤原正宏さん(42)、晴菜さん(32)夫妻。フジノ果を営み、果実を通して消費者に笑顔を届けられるよう、二人三脚で栽培に取り組む。
 リンゴは50㌃で「ふじ」を主力に20品種以上を栽培。スイカは「あきた夏丸」と「あきた夏丸チッチェ」を50㌃で手がける。
 起業を夢見ていた正宏さんは、2019年に晴菜さんの後押しを受け就農を決意。翌年、秋田県果樹試験場で2年間の研修を経て、22年4月に就農した。
 晴菜さんは果樹とのリスク分散を考え、雄物川町特産のスイカ栽培を学ぼうと、横手市のよこて農業創生大学校で研修。23年4月に就農した。
 農薬と化学肥料を抑制してリンゴを生産するほか、草生栽培に取り組む。草の管理には細心の注意を払う。木に発生する「ナミハダニ」を草に付く土着天敵の「カブリダニ」で駆除するため、カブリダニ
の好む草を繁殖させている。乗用草刈機の刈り高もかなり高く設定。あえて刈り過ぎないようにしている。
 急斜面では無線操縦の草刈機と法面草刈機を併用。危険を回避しながら作業する。
 果樹園地で使用するスピードスプレヤー(SS)をスイカの防除作業に利用。効率化を図るなど工夫を凝らす。また、高所での「つる回し作業」を効率化する「廻りん棒」や、脚立を使用せずに果実を収穫できる「つかむ君」といった道具を使う。
 秋田県果樹試験場の高橋友樹研究員は「正宏さんは知識を広げ、研修で習得した技術を生かして栽培に取り組んでいる。雄物川地域の中核を担っていく存在だ」と評価する。
 来年から収穫を予定しているモモは50㌃で育成中。スイカの収穫と時期が重ならないようにし、長い期間収穫できるよう10品種以上を選定した。
 晴菜さんは「一昨年、植えたモモは全滅した。去年、土壌改良し、水はけも良くなったおかげで、植え直した苗木は無事に育っている」と話す。
 今後は、加工品の開発にも注力したい藤原さん夫妻。正宏さんは「リンゴ園地は日当たりが良く、急斜面で水はけも抜群。味では負けない自信がある。観光農園を目標に頑張りたい」と話している。
次号をお楽しみに!