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東北版6月2週号
ホップ産業の安定へ - 横手市の地域おこし協力隊・北野 泰之さん
 横手市の地域おこし協力隊員として活動する北野泰之さん(57)。同市の大雄ホップ農業協同組合(土田章之代表理事組合長)に勤務し、横手産ホップの文化継承と魅力発信に取り組む。
 北野さんは兵庫県神戸市出身。昨年度までの35年間、同組合とホップ栽培契約を結ぶ「キリンビール株式会社」に在籍。2011年4月から2年半、秋田支社長として関係団体や農家と交流しながら、県産ホップの普及宣伝に力を注いだ。
 セカンドキャリアとして農業に関わる仕事を志していた北野さん。社会人向けの週末型農業大学や各種セミナーで農業技術や経営、コンサルティングなどを学ぶ中、同組合の業務に携わる地域おこし協力隊員の募集を知った。ホップ産業の安定と文化継承に貢献したい思いで応募し、今年4月に着任。「組合運営を持続可能な形に
すること」「秋田のホップ文化を未来につなぐ基礎を作ること」の2点を目標に掲げる。
 現在は、同組合の佐々木安子課長補佐(63)が行う業務内容を「見える化」し、個人に頼る体制からシステム的な運用への変換を率先して取り組む。並行して、各農家が持つ栽培技術を伝承するマニュアル作成も進める。佐々木補佐は「北野さんはホップ産業に知見があり、組合員への思いが何よりも強い。時代に合わせた手法を考え、取り組んでくれて心強い」と話す。
 半世紀以上続く秋田のホップ生産だが、生産者と生産量の減少が大きな課題だ。高齢化に伴い生産者は19年度の44戸から、今年度は24戸に半減。収穫量も大きく減少した。
 担い手確保に向けた受け入れ体制の強化を模索する北野さん。隊員の任期は3年だが、2年で一定の成果を残せるよう計画的に取り組んでいる。「横手が全国トップの収穫量を誇る産地だということや秋田のホップの文化を多くの人に知ってもらい、ブランド化を図りたい」と力を込める。
次号をお楽しみに!