農業共済新聞

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2018年12月2週号
プリザーブドフラワーでアレンジ - (株)D-STYLE
 【羽後町】短期劣化がなく水を与えなくても良いことから、イベント向きだとして需要が高まっている「プリザーブドフラワー」。羽後町の株式会社D―STYLE(柴田めぐみ代表取締役=46歳)では、来年の母の日用のフラワーアレンジメント製作が繁忙期を迎えている。

 同社は、以前からプリザーブドフラワーに関連する仕事をしていた柴田取締役が、2016年1月に法人登録した。常用従業員4人とパート従業員10人、パーツ作りで依頼している内職者10人ほどで、旧明通小学校2階の事務所で営業する。
 プリザーブド加工されたバラやアジサイなどの資材を購入し、同社でアレンジメント製作のみを行う。柴田取締役は「プリザーブド加工から始めるにはコスト面などの問題もあり、現在の会社の規模では正直難しい状態だ」と内情を語る。
 一方で、「羽後町は花き栽培が盛んな地域で、他に誇れる品質の高い花を栽培する農家さんがたくさんいる。将来的には、地元の花を使って自社加工でプリザーブドフラワーから手掛け、地域農業活性化の一翼を担えれば」と構想も話す。
 製作したフラワーアレンジメントは、全国のさまざまな地域に販売する。「本社からの販売ルートに加え、自身でも新規開拓などで全国を回っている」と柴田取締役。累計すると一年間のうち二カ月ほどは出張で会社を留守にするという。

 また、地元道の駅や、冠婚葬祭を始めとした各種イベントの製作依頼にも応じる。今秋行った挙式で、ブーケなどを依頼した町在住の男性は「見送りの際に使う生花の代わりにフラワーアレンジメントを渡したところ、大変好評だった。今後も何かの機会には依頼をしたい」と話す。

 会社を興してから間もなく満2年を迎え、「常に自分たちが手掛けたフラワーアレンジメントを手に取った人の喜ぶ顔を思い描きながら製作している。商品の発送の際にも細心の注意を払う」と柴田取締役。「今後も誰かの笑顔の一助を担っていきたい」と力強く話す。

 ▽株式会社D―STYLE=℡0183・55・8897(E-mail=shibata@destin.co.jp)
次号をお楽しみに!