あきた版1月3週号
葉ボタンをカラフルに染色 付加価値高める - 池田栄子さん
池田栄子さん(66)は羽後町床舞で花きと野菜を施設栽培する。ストックを130坪、アスターを60坪、葉ボタン、トルコギキョウ、ホウレンソウをそれぞれ100坪で手がける。高品質な生産と収入増加につなげる工夫を怠らない。葉ボタンを染色して付加価値を高め、単価向上を実践する。
5月上旬にトルコギキョウの定植から始まり、アスター、ストック、葉ボタンと続く。トルコギキョウは盆に向けて8月上旬から、アスターは秋彼岸に向けて9月中旬から、葉ボタンは年末年始に向けて12月上旬から収穫する。葉ボタンを終えた後の1月上旬にはホウレンソウを播種し、3月下旬に収穫。JAこまちや道の駅うごなどに出荷する。
葉ボタンは12㌢間隔で定植。施肥量が多いと発色が抑えられるため、過剰にならないよう気を付ける。また、コナガ類の幼虫による食害を防ぐため、農薬をローテーションして散布。薬剤耐性に対処する。
池田さんは「葉ボタンは低温で発色するが、高温下で色戻りしてしまう。昨年産はハウス内の温度管理に苦労したので、今後は遮熱ネットや遮光ネットの導入も検討したい。農業は天候に左右されて大変」と話す。
8年前、葉ボタンの染色を知った池田さんは興味を持ち挑戦。作付けする4品種のうち
白系2品種で取り組む。収穫した葉ボタンの切り口を、切り花着色剤を入れた容器に1日浸して染める。花の色はピンクやレッド、オレンジやブルーなど多岐にわたる。
池田さんは反響について「経費や労力がかかるが、単価とお客さまからの評判が良い。年末に購入し、小まめに水を替えて管理した方は『春まで色の変化を楽しめた』と喜んでくれた」と話す。
同JA園芸畜産課の瀬川友香さんは「池田さんのカラフルな葉ボタンが出荷間近になると、消費者から確認の問い合わせをいただく。また、実績検討会や圃場の見回りに欠かさず参加し積極的に情報を集めようとする勉強熱心な方。その場にいると、みんなが明るくなる盛り上げ役」と話す。
同JAの総会や講習会にも足を運んで情報収集する池田さん。「勉強を怠らず、より良い物を作りたい。規格外品を減らし、100%出荷を目指す」とほほ笑む。
次号をお楽しみに!