あきた版3月3週号
地域おこし協力隊着任 ホップ勉強中 2年後の就農へ汗 - 大泉華さん
2025年に入隊した横手市地域おこし協力隊の大泉華さん(27)は、同市大雄の大雄ホップ農業協同組合(土田章之代表理事組合長)に配属され、勤務している。農家数や栽培面積が年々減少し、後継者不足の課題がある中、横手産ホップ産業の継承と栽培技術の見える化に取り組んでいる。
秋田市出身の大泉さんは関東の大学を卒業後、県外の酒類販売店で2年間勤務。前職を退職後、県内で次世代のホップ農家として地域おこし協力隊を募集していることを知り、応募した。
大学在学時からビールが好きで、ホップ栽培にも興味があった大泉さん。若年層として秋田に戻り、就農することで地元に貢献できるのではと思い、昨年4月に着任。28年の新規就農を目指す。
入隊初年度から複数のホップ農家を訪問。栽培技術を学び、ホッ
プの定点観測で生育記録を取るほか、地域イベントへの出店や小学生へのホップ学習教育も行っている。
「率先して取り組んでいることは、栽培技術マニュアルの作成。技術の効率化や継承が目的だが、新規就農者の営農に対する
不安解消にもつながるのでは」と大泉さん。生育調査などで収集したデータを基に作成し、営農計画や作業計画に役立てたい狙いだ。
「横手のホップ産業は、新規就農者を受け入れる体制が整っていない状態だ。就農して年月の浅い若手農家が、ホップ栽培を始める際に感じた課題をヒアリングし、受け入れ体制改善の参考にしたい」と意気込む。
同市地域おこし協力隊の北野泰之さん(59)は「大泉さんは誠実な方。ホップに携わる仕事に志を持ち、取り組んでいる。就農に向けての熱意を感じる」と話す。
4月から同組合の管理圃場で、栽培が本格始動する。昨年秋に2年生株を16㌃植え、除草作業も経験。大泉さんは「就農に対する不安はあるが、これまでの経験を参考にして成果を出していきたい」と力を込める。
今後も新規就農への準備と並行して、乾燥技術や新規就農者支援のマニュアル作成にも取り組んでいくという。「新しい人材を受け入れていくには課題は多いが、国産ホップの生産量日本一である横手のホップ産業を絶やさぬよう活動にまい進する」と話す。
次号をお楽しみに!