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2020年12月1週号 経営拡充へ自信作③
地元農産物でドレッシング - ㈱あお葉フーズ

 湯沢市の株式会社あお葉フーズでは、地元の農産物を使用してドレッシングなどの加工品を製造・販売し、人気を呼んでいる。
 菅善巳代表(57)は、2002年12月からフレンチレストラン「シェ・アラジン」を経営。そこで使用する自家製ドレッシングが評判となり、03年からはドレッシングやピクルス、ジャムなどを販売している。
 商品は地元や県内の農産物を多く使う。菅代表が栽培するイチゴ15㌃やリンゴ20㌃も、ほとんどが加工品として生まれ変わる。「以前から、地元農家さんとのつながりを大切にしてきた。自分が作る加工品は、生産者の顔が見える安心な商品にしたいとの思いから、積極的に地元農産物を使っている」と胸を張る。
 ドレッシング類は依然高い人気を誇るが、最近は飲む酢の人気が高まっているという。地元の三関サクランボを使った「飲む酢さくらんぼ」や同市産山ブドウを使った「飲む酢山葡萄」など4種類を製造。いずれも4倍希釈で飲用する。ホームページ(HP、http://www.aobafoods.com/)では売り上げランキングを紹介。現在、2位が飲む酢さくらんぼだ。

 「最近はOEM(加工委託)の依頼も多く、市内スーパーや県内の農業法人から、作物を加工する仕事も受けている」と菅代表。県内の小学校や特別支援学校が学習の一環で栽培した農産物の加工にも対応している。「ほとんど手作業だが、依頼が増えてきたので機械を導入していきたい」と菅代表。「農産物の生産者や加工の依頼者、商品の消費者とみんなから喜ばれる会社にしたい」と将来を見据える。
 商品は自社加工所やHP、市内の道の駅おがち、横手市の道の駅十文字、県内のスーパーなどで販売している。
次号をお楽しみに!