農業共済新聞

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2022年5月4週号
農業に魅せられて〜新規農業者の挑戦〜 - 齋藤諒汰さん(24)
 2018年に新規就農し、現在はリンゴ2㌶と水稲1・5㌶、ブドウ45㌃を栽培しています。頑張った分、収入として表れるところが農業の魅力だと思います。
 高校在学中、県果樹試験場で「シャインマスカット」の研究発表会を見たことや、家業でリンゴと水稲を栽培していたことがきっかけで、県の「未来農業のフロンティア育成研修」を受講しました。研修1年目は果樹全般の基本的な管理を学び、2年目はブドウ栽培を学びました。
 就農時にシャインマスカットを主としてブドウ栽培を始めましたが、周囲はリンゴ農家が大半で、ブドウ栽培の一連の作業のタイミングを、自分で見極めることが大変でした。その時の経験を生かし、今はよく観察することを心掛けて作業しています。
 現在の課題は、作業の効率化を図ることです。リンゴの摘果とブドウの摘粒は時期が重なります。加えて田んぼの管理などもあるため、労働力不足にならないように思慮しています。
 シャインマスカットは、昨年からふるさと納税の返礼品として出品し好評を得ています。主に直売所に出荷していますが、これからは県外にも自分の作ったブドウのおいしさを広めていきたいです。
 今後は、経営規模の拡大やリンゴの老木の改植、ほかのブドウ品種の栽培に挑戦したいです。高齢化と後継者不足の課題がある中で、地域の中核農家として農業を盛り上げていきたいです。
次号をお楽しみに!