「花き栽培が盛んな地域なので、経験豊富な先輩方にサポートいただけて心強い」と話す横手市十文字町の丹貴史さん(40)。県の未来農業のフロンティア育成研修で花きを専攻し、2017年に就農した。
妻の和歌子さん(38)と共に小ギク61㌃と輪ギク34㌃を露地栽培し、全量をJA秋田ふるさとへ出荷。「精はぎの」「精かのか」など盆用を中心に、11月初めまで20万本の出荷を目指す。
今年は5月上旬の定植後に少雨が続き、畑の乾燥に苦慮した。貴史さんは「灌水を徹底し、生育が止まらないよう努めた。高温の影響を受けないために防除のタイミングも重要」と説明する。
「手をかけただけ生育の成果が目に見えるので楽しい」と貴史さん。「天候不順で思い通りにいかないことが多いが、先輩方のように高品質なキクを生産したい」と意気込む。