東北版11月2週号
漬物メインの飲食店 味わいながら伝統の味つなぐ - 佐藤香織さん
五城目町の佐藤香織さん(51)は、漬物を通じ交流を楽しむ飲食店「GaccoChacco処、道」を経営する。
クラウドファンディングで支援を募り、今年5月に開店した。カウンターを低くし、車椅子にも対応できるよう手洗いを広くするなど、27年間携わった福祉職の経験が随所に生きる。
看板商品の漬物は、母の本間ミネ子さん(73)が製造を担当。道の駅での仕入れ以外にも、近隣農家が同店に持ち寄る旬の野菜も取り入れる。人気メニューは夫の実家で作る地元産米や漬物、肉料理などが味わえる「今日の定食」(税込み800円)。内容は日替わりで、栄養バランスを考慮する。スライスタマネギを酢やしょうゆなどで
漬け込んだ特製の「香織ドレッシング」が味の決め手だ。
農業人口が毎年減少し続け、寂しく感じているという佐藤さん。「少しでも地域に還元できるよう、規格外の野菜も活用し、昔ながらの味を後世につなぎたい。年齢を問わずみんなの憩いの場としても活用してほしい」と笑顔で話す。
次号をお楽しみに!