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東北版11月4週号
2023年の豪雨で被災 収入保険で経営継続 - 今井純一さん

 水稲6・3㌶やソバ1・5㌶、ネギ80㌃を栽培する八峰町峰浜塙の今井純一さん(43)は、2023年に収入保険に加入した。同年、豪雨などで水稲とネギが減収するも、保険金を受け取り、経営を立て直した。
 同町では、昨年7月15日の豪雨で各地に農業被害が発生。今井さん方でも近隣の塙川が氾濫し、水田1・1㌶に土砂が流入した。ネギの圃場は1週間水が抜けず土壌湿度が高まり、7月下旬からの高温で軟腐病がまん延。収量は半作以下に落ち込んだという。
 「まさか加入した年に今まで経験したことがない被害に遭うとは思わなかった」と振り返る。自身の経験を、JA秋田やまもとネギ部会の会合で、ほかの農家に伝えている。「経営を維持するために必要な保険だと、加入を検討する人がいたら勧めたい」と話す。
 今年、水稲の収量は安定し、ネギの出荷も順調。今井さんは「収入保険の安心感を得ながらも、保険金を受け取らずに済むことが一番。ネギの収穫は12月中旬まで続くので、精いっぱい作業を頑張りたい」と話す。
次号をお楽しみに!