あきた版1月1週号
家業継ぎ大規模で米・大豆 - 佐々木さくらさん
兄が経営する大仙市横堀の鉄工所に勤務する佐々木さくらさん(26)。農工部に所属し、祖父母と共に水稲12・9㌶、大豆4・1㌶を栽培する。仙北農業近代化ゼミナール「わかじぇファーマーズ」の一員として若手農業者らと研さんを積み、家業を通して地域農業の発展に取り組む。
県立大曲農業高等学校を卒業後、県が実施した「未来農業のフロンティア育成研修」を受講。農業試験場で水稲育種を専攻し、酒造好適米について学んだ。
現在は水稲をJA秋田おばこのほか、近隣飲食店へ出荷する。大豆は美郷町のメーカーで納豆に加工。ミニトマトやエダマメなど少量多品目の野菜も栽培し、ゼミのイベントや同校の直売所で販売を行う。
佐々木さんは農作業日誌アプリなどを活用し、データを分析して営農に生かそうと取り組む。「長年の経験と勘を駆使する祖父の姿も参考になる。自分が主体になったらどうするかを考え動いている」と話し、模索を続ける。
対面販売の際には客層を見極め、買いやすさに配慮。電車で来場する客が多い駅構内への出店では、大きく重い作物を避けるなど工夫を凝らす。客が見慣れない作物を販売する時は、事前に調理してから食べ方を提案すると、興味を持ってもらえるという。
一方で近年の猛暑に苦心し、炎天下では思ったように農作業が進められなかった。
草刈りが行き届かなかったせいか、昨年はカメムシが多く発生。「今後、受託などで管理する農地が増えると、作業し切れない懸念がある。規模拡大しても手をかけられる作業体系で臨みたい」と話す。気温が高い時間はデータ集計などの事務作業や飲食店の出荷に回り、体に負担がかかり過ぎないよう改善を試みる。
佐々木さんは、誰でも働きやすい環境を整え、農業が職業の選択肢になってほしいと考える。「学んだ酒造好適米の知識を生かし、地元の酒蔵と共同開発も構想している。耕作放棄地ではなく、農地として後世へ渡したい」と話す。
次号をお楽しみに!